とある友人とは長年一緒にいる私の友人です。
学生の時からなので20年以上の付き合いになります。
同級生なので、私と同じ36歳。
今から4年ほど前の話になります。(以下、友人=B)
大学を出て県外で働いていたBは28歳の時に地元に帰ってきた。
地元企業の採用が決まったからだった。
32歳になった頃のある日、突然Bが仕事を辞めて専門学校に行こうと思ってると言ってきた。
昔からまともな事を言う奴ではなかったけど「とうとう頭がおかしくなったか」と言ってやった。
初めは冗談かと思ったけど、結構本気っぽい話し方だった。
給料は安いし、昇給の見込みもない、このままこんな生活を続けていくのかと・・・よく話はしていたが、まさかもう一度学校に行こうなんて考えているとは・・・。
私やBの住んでいる近くに大学や専門学校なんてないので、行くとなると家を借りて1人暮らしをしなければいけない。
学校は3年間。
3年で授業料は500万ほど+3年分の家賃と生活費。
軽く見積もっても800万円は覚悟しないといけない。
(実際は1000万近くかかったらしいです。)
その専門学校を出て資格を取り、就職できれば年収が100万円はアップするとの事。(ちなみに病院系の学校です。)
もちろん私も誘われた、Bはオープンキャンパスにも行ってきたみたいで、色々と話してくれた。
病院関係は年齢は関係ない、30代なんてまだ若い方、その学校の卒業生の最高齢は50歳だったらしく、今は私の住んでいる近所の有名な病院に就職して働いているらしい。
私はBの誘いを断った。
32歳の頃の私は、株で儲けてリタイアしてやると出来もしないことを考えていた。
当時「専門学校に行こうと」言われた時は、衝撃的だった。
私の頭の中にはその選択肢が無く、思いつきもしなかったことだったからだ。
お金を払い資格を取って安定したところで一生働き続けるか・・・
このまま低賃金で働き続け、株で儲けてリタイアするか・・・
普通に考えれば、安定したところで働き続けるのが一番いい選択肢だと思う。
でも私には受け入れられなかった、結局働かなければいけない、32歳の頃には働きたくないという思いの方が強くなっていた。
現状の資産ではリタイアなんて無理な事も分かっていたし、株で儲けるなんてまぁ無理だろうなともわかっていた。
どうにかしてリタイアして、自由に生きてみる人生もあっていいのではないか、周りにそんなおかしなことをする奴がいてもいいのではないかと当時は考えていた。
その後Bは専門学校に入学し、社会人から学生に戻ったのだった。
その当時は、会社をクビになり、転職した会社を2か月で辞めたり、派遣で働いているなんて想像もしていなかったが、これが現実だ。
友人Bが「専門学校に行こう」と言ってくれたのは、私の人生の大事な分岐点だったのかもしれないと、今になって思っています。
あの時、私も専門学校に行っていれば・・・
仕事を辞めずにもう少し我慢していれば・・・
後悔はしていませんが、今とは全く違った人生になっていたのだろうなと思います。
友人Bは学校を卒業して、就職して働いています。
年収も予想していた通り100万ほど上がったらしい、楽な仕事ではないけど、何とかやっていってるみたいです。
それに比べ私の方は・・・派遣になって年収ダウン、雇用も不安定、いい所など一つもない。
唯一の希望は、3年後にリタイアして自由になって、この選択肢は間違っていなかったと、もう一度このブログで報告できれば最高です。
コメント
そういえば分岐点だったと思えることは年齢を重ねるとでてきますよね。
でも当時はおそらく自分にとってベターな選択をしていることでしょうからもうどうしようもないような気もします。
3年後のリタイア宣言待ってます(^^)/
リタイアできたとしても、世間的には友人の行動の方が正当化されるでしょうね。
私は自分の好きな事をして生きていきたいと今でも思っているので、後悔はしていません。
株で・・・とかいうのもただの言い訳です、本音は働きたくないだけ。
理由はどうであれ自分で選んだ道なので、派遣契約の切れる3年間必死であがいてみようと思います。